こんにちはkurosaikiです。北アルプスや八ヶ岳などの本格的な登山を始めようという方には、ヘルメットはぜひ準備していただきたい装備の一つです。ヘルメットは滑落や落石から頭部を守る大事な装備です。そこで今回は初めての人でもヘルメットを準備できるように解説したいと思います。

いざというときに頭部を守ってくれる装備なので、滑落事故が多い山では必ず持っていこう!
ヘルメット以外で登山に必要な装備については下記のリンク先でもご紹介していますので、こちらも合わせてご覧ください!
登山でこれだけは持っていきたい!遭難事故を防止する道具7選!
滑落・落石の危険があるところは基本的に必要

長野県ではヘルメット着用奨励山域がある
長野県には山岳遭難防止対策協会が指定した「山岳ヘルメット着用奨励山域」があり、この山域では特にヘルメット着用が奨励されています。持ってこなかった登山者向けに山荘などでヘルメットの貸与がされています。奨励されている山域は以下の通りです。
山 域 名 | 指 定 す る 山 域 |
北アルプス南部 | 槍・穂高連峰のうち、北穂高岳から涸沢岳・屏風岩、 前穂高岳(北尾根から吊尾根)一帯、西穂高岳から奥穂高岳、 北穂高岳から南岳(大キレット)、北鎌尾根・東鎌尾根の区域 |
北アルプス北部 | 不帰の嶮周辺、八峰キレット周辺 |
南アルプス | 甲斐駒ケ岳、鋸岳 |
中央アルプス | 宝剣岳 |
戸隠連峰 | 戸隠山、西岳 |
なお、ヘルメットのレンタルについては利用する山小屋のHPや電話で確認してからのほうが良いでしょう。
ヘルメットの着用で滑落や落石、噴火から身を守る
ヘルメットをつける理由は主に滑落や落石などから身を守るためです。長野県のHPには遭難事故に遭った4人に1人の割合で頭部に怪我を負う事故にあっていることが書かれています。
滑落時にヘルメットをつけていたために軽傷で済んだという話は枚挙にいとまがありません。頭や背骨などの重要な部位をヘルメットやザックで守ることができ、軽傷で済む確率が上がります。

数十m滑落してもヘルメットをつけていたおかげで軽傷で済んだこともあるよ!
また登山中の落石も恐ろしいものの一つです。山中で転がる石は例え小さいものでも転がり続ければ新幹線ほどの速度になり、頭部に直撃すれば即死することもあります。2014年に噴火した御嶽山でも空から落下する噴石によって命を無くした方も多々おられました。そうした登山中の大きな事故から身を守ってくれるのがヘルメットです。
ヘルメットの選び方3つのポイント
頭のサイズ
ヘルメットを選ぶ際には頭のサイズ(頭囲)を図り、そのサイズに合ったヘルメットを購入しましょう。大きすぎても小さすぎてもいけません。今回ご紹介するヘルメットはある程度ベルトで調整できますので、着用可能範囲にあたるものを購入するようにしましょう。
また、調整の際にはあごとベルトの間に指1本くらいが入る程度になるよう調整しましょう。
重さ、通気性
ヘルメットは最近では軽いものもたくさんあります。長時間着用しても疲れないよう500g未満のヘルメットが適切です。
また着用したときの蒸れを防ぐためにヘルメットの通気性も確認しましょう。なお、インナーもセットで着用することでヘルメット内部の蒸れを防ぐこともできます。
ウェアとの相性
急な雨天時の際にヘルメットをつけた状態で雨具(レインウェア)のフードがつけられるかも確認しましょう。いざというときに慌てないよう、自宅でリハーサルすると良いでしょう。
おすすめヘルメットとオプション
ブラックダイヤモンド ハーフドームがおすすめ
ブラックダイヤモンドのハーフドームは安全基準を十分満たした上で、リーズナブルなお値段のため登山用ヘルメットでは1番の人気商品です。私も使用しています。こちらをおすすめする理由は以下の通りです。
・軽くて丈夫(330g)
・クライミングの老舗が作成しているため信頼性が高い
・後頭部にあるダイヤルでサイズ調整も簡単
・登山用ヘルメットとしては安価
ヘルメットとしてはもっと安いものもたくさんありますが、登山で想定される事故は通常の生活よりも衝撃が大きい落石や滑落ですので、登山用のものを用意しましょう。
蒸れを防ぐインナーもおすすめ
登山中にヘルメットをつけるとどうしても気になるのが、頭の蒸れです。私も頭は一番汗をかく部分なので、インナーはぜひ欲しいですね。気になる方は用意しましょう。
ヘルメットがザックに入らない場合はホルダーもおすすめ
ヘルメットは軽いですが、容量が大きいのでザックに収まらない場合もありますよね。その場合はヘルメットホルダーを使ってザックの外部につけることもできます。

まとめ
登山においてヘルメットは事故の際に頭部を守ってくれる保険でもあります。もしもの際に頭部や大事な部分が守られれば、その分生存率が上がります。滑落の多い山に登山の際には必ずヘルメットを持っていきましょう!

僕も北アルプスに行くときには必ず持っていくよ!




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