この記事では登山初心者の方に向けて、登山に入る際になぜ登山靴が必要かを説明します。また、登山靴の選び方を簡単に説明しています。
気軽に登山に行きたいと思った時、行き先が低山や中程度の山でも転倒や滑落で事故に至る場合があります。事故は高山だけで起きているわけではないのです。
ぜひ、登山靴の必要性をこの記事で学んでいただければと思います。
登山靴が必要な理由
登山靴が必要な理由として私が感じているものを挙げさせていただくと…
- 足が疲れにくくなる
- 転倒防止やバランス維持に役立つ
- 登りや下りが楽
- 怪我から身を守る
の4つになります。以下それぞれ解説します。
1.足が疲れにくくなる
これは本当に実感します。以前そんなに高くない山に普段履いている運動靴で登った時には、そんなに疲れないだろうと感じていたにもかかわらず、思った以上に足が疲れてしまった経験があります。
なぜだろうと調べてみると、足の屈曲が足の疲れにつながるからだそうです。登山靴は靴底が硬いものや柔らかいものがありますが、靴底が硬い方が足の疲れにはつながりにくいとか。もっと知りたい方はYAMAHACKさんの記事へ。
2.転倒防止やバランス維持に役立つ
登山靴は初めのうちは少し高さがあるので歩きにくさを感じるかもしれませんが、登山においては登山靴が断然歩きやすいです。その理由の2つ目が、転倒防止やバランス維持に役立つから。
登山道って平らな道の方が少ないんですよね。岩がゴロゴロしていたり、砂利で滑りそうになったり、ぬかるんだ坂もあります。そんなところで余計に力をかけなくても姿勢を維持してくれるのが登山靴なんです。
例えば、岩がゴロゴロしてる地点(ガレ場といいます)では靴底が薄い靴では足がずいぶん疲れます。直接足にダメージが入っているのが伝わってきます。分厚い登山靴を履いているとあまり凸凹を感じずに歩けるんです。
例えば、砂利で足が滑りそうになった時も、靴底をしっかり地面に添えて歩けばそうそう滑りません(絶対滑らないというわけではないです)。
で、そういう道が交互にずっと続くわけですから、登山靴を履いている時とそうでない靴を履いている時では積み重なる疲労の具合が全く異なります。
3.登りと下りが楽
1、2と合わせて結局は疲れにくいって話になるんですが、今度は登りと下りについて。これももう歴然と違いがわかります。
登りでは靴底が硬いおかげで踵(かかと)の持ち上がりが楽。登りは足の疲れを避けるためになるべく前傾姿勢で歩くのですが、その際には踵が自然に上がってくれる登山靴の方が断然疲れにくい。
下りでは実は登りより体感で足のダメージが大きいと感じるのですが、登山靴だと脚を下ろした時のダメージが少なく感じます。登山靴の方が靴底が厚い分、地面からの力を防いでくれんです。もちろん平なアスファルトの上を歩いているときも、このクッション性のおかげで疲れにくくなっています。
4.怪我から身を守る
ダメージが蓄積すると、転びやすくなったり、足を挫きやすくなります。足へのダメージを防ぐことが怪我への予防につながります。
また、踵付近を包み込むようにできているので、足を挫きそうになってもある程度捻挫を防いでくれる働きもしてくれます。
靴の選び方
靴の選び方は簡単に説明すると、どんな山に行くか、足のサイズ、慣れているかいないかで大体決まります。
どんな山に行くか
大前提として初心者の方が雪山に入ることは滅多にないと思いますが、もし雪山に入る場合には革靴が必要になりますし、低山やハイキング程度ならあまり大きいものでなくてもいいわけです。どんな山に行くのかで、選ぶ靴の種類は変わります。
足のサイズ
これは初心者の方が知らずに買ってしまってよく失敗するのですが、登山靴は足にピッタリ合うものを買ってはいけません。特につま先は少し余裕があるくらいにしないとつま先を痛めます。
登山する時には厚めの靴下を履いて登山靴を履きますから、できれば厚めの靴下を履いた状態で合わせましょう。
慣れているかどうか
これはもう程度の差だと思いますが、全く山に登ったことがない方は、登山靴にもおそらく慣れていない方がほとんどだと思われますので、靴底がある程度柔らかいものから始めるといいかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。登山靴は重くて硬くて、値段も高いですが、登山する上ではまず揃えるべき重要なツールです。登山靴が足の疲労や怪我から守ってくれることが、事故の防止につながります。登山の際には必ず登山靴を揃えて山に入りましょう!
登山靴を購入する際には登山用品店で店員さんに相談しながら購入するのが一番いいです。自分の足にあった履きやすい登山靴を選んで、最高の登山生活を過ごしましょう。
余談ですが、私はストックも使って山登りしてます。ストックも慣れないうちは使いにくいですが、慣れてくるとだいぶ足が楽になりますよ。
それでは。