こんにちはkurosaikiです。
今日は登山を始めたばかりの方に向けて、山の天気の判断について代表的なものをご紹介していきたいと思います。
「山の天気は変わりやすい」とよく言います。
ついさっきまで綺麗な晴れ間だったのに、急に雲が出てきて視界が悪くなるとか、逆に急に晴れるとか。
山の天気についての判断が甘いと、とんでもない強風や雨により事故や遭難の危険性も高まります。
今回は山での天気判断について解説します。
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山の天気はきちんと判断しよう!
私たちが普段平地で生活している間は雨が降っても、少し濡れるくらいで、建物に入ったり、電車やバスに乗り込めばそんなに天気を気にすることもありませんよね。
でも山では持ち物が限られたり、逃げられる場所もどこにでもあるわけではありません。
天気の判断ミスが原因で発生した事故や遭難も少なくないのです。
特に2009年にトムラウシ山で発生した大量遭難事故はガイドが天気の判断を誤り、多くの方が亡くなる大惨事となりました。
天気の判断が原因で発生する遭難事故は気象遭難とも呼ばれます。
体が長時間風雨にさらされると、体温の低下をもたらし、それが低体温症へとつながります。
登山をするときには、あらかじめ天気に関する情報を集め、悪天候の時は登らないようにしましょう。
天気を判断し、ときには頂上近くであっても撤退する勇気を持つことが大切です。
天気を判断する方法
天気を判断する方法は、最近では山の天気に特化したサイトも出てきており、あらかじめ情報を集めることが簡単になりました。
平地と天気は一緒ではない
まず、平地である市街地部分の天気と山の天気は異なることが多いことを押さえておいてください。
山には山に吹き付ける風やその高度などから、山特有の天気になることが多いです。
付近の市街地が晴れだからといって、山も晴れだとは限りません。
気温だけでなく風の強さも重要!
山の天気を調べる上では温度について調べておくことはもちろん、風の強さも調べておくことが大切です。
なぜなら、風が強いと尾根付近では強風に煽られて風に飛ばされたり、風による体温低下の危険性があるからです。
ちなみに風速1m/sごとに体感温度が1℃下がるといわれています。10m/sなら10℃下がります。
また標高が100m上がるごとに気温は0.6℃下がるということも覚えておきましょう。
「てんきとくらす」で天気の情報を得る
まずは行きたいと思う山を「てんきとくらす」というサイトで調べましょう。
こちらのサイトは山の頂上付近の天気を局所的に予報してくれるサイトで、私も長年天候判断に利用させていただいています。
実際にGoogleで「赤岳 天気」と検索すると一番上にてんきとくらすのサイトが出てきます。
下の方にスクロールすると、
このように登山指数がA〜Cで評価されて出てきます。
登山指数についてはこのように説明されています。
日本気象株式会社「てんきとくらす」サイトはこちら。
本日7月7日は登山するには最適の状況で、明日以降は天候が崩れる予報であることがわかります。
また、赤岳の頂上は2899mですから、3100m付近の気温や風の情報が参考になります。
7月8日の午後は天気がだいぶ悪く、風も強いので危険ということになりますね。
一度山に入ってしまうと、電波が通じずサイトが見れないところも多いですので、山にはいる前に必ず天気を確認しましょう。
tenki.jpで麓の天気も調べる
次にtenki.upというサイトで麓の天気も確認しておきましょう。
このサイトで日本全体の天気の様子や雨雲の様子を知ることができます。
前述したように、麓の天気と山頂の天気は全く違いますが、登山口付近の天気は麓の天気を参考にします。
tenki.jpのサイトはこちら。
例えば、台風が近づいてくるような状況であれば、登山自体見送りますよね?
そうした全体的な判断をします。
山小屋で聞く
山に入ってしまうと場所にもよりますが、電波が通じないところが多く情報を集めにくくなります。
山小屋が近くにあるようであれば、そこでこれからの山の天気について人に聞いてみることも一つの手です。
山小屋によっては入り口付近に天気情報を書いていてくれるところもあります。
天気判断が不安になったら、山小屋に頼りましょう。
私は山頂近くの山小屋には大抵立ち寄って、天候の情報をいただくようにしています。(場合によってはコーヒー飲んだり…)
観天望気で予測する
観天望気は雲や山の様子などから天気を予測する方法です。
天候が荒れる気配はある程度この観天望気で知ることもできます。
ここでは代表的なものだけ、押さえておきましょう。
飛行機雲が消えないと雨が降る
綺麗に伸びる飛行機雲をみると、とても晴れそうな気がしますが、実際には逆の予報です。
上空に湿った空気があり、煙に巻きついてなかなか消えなくなります。
飛行機雲が長く消えないと低気圧が近づき、雨の可能性が高くなります。
笠雲があるともうすぐ雨が降る
笠雲も見ている分には綺麗なのですが、これも上空に湿った空気がある証です。
山の斜面によって巻き上げられた風が上空の湿った空気とぶつかって雲を形成します。
日暈(にちうん)、月暈(げつうん)は悪天候の兆し
太陽や月の周りを描くこの綺麗な円は、上空にある氷の粒が光に反射してできたもの。
上空は湿っていて、これから悪天候になる可能性が高いです。
積乱雲は午後から悪天候
夏は特にこの積乱雲が出たときには注意しましょう。地表で温められた上昇気流が上空の湿った空気とぶつかって、巨大な雲を形成します。
他にも山の斜面で巻き上がった風が作る場合もあれば、冷たい大気と暖かい大気がぶつかったときにも発生します。
この雲が出た場合は昼あたりから急な大雨、雷、ひょうに見舞われる可能性があります。
山での行動は早めに切り上げたほうが良いでしょう。
朝焼けが真っ赤だと雨
綺麗な朝焼けは山での楽しみの一つでもありますが、あまり真っ赤できれいな場合は雨が降るかもしれません。
朝焼けがきれいということは東側が晴れているということ。春や秋のように交互に天気が変わる場合は、特に雨が降りやすいと言われています。
逆に夕焼けがきれいだと西側が晴れているので、晴れの予測となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ここまで色々情報を集めていても、それでも天気が急に悪くなることもあります。
もしそうなってもいいように、日頃から登山の際には防寒着やレインウエア(雨具)を備えておきましょう。
レインウェアは下に表示した商品のように、裾にファスナーがついているものを購入しましょう。
靴を履いていてもすぐに着替えられるようにするためです。
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そして、天候が悪くなると分かったら、撤退の判断をすることもとても大切なことです。
山は逃げません。
体が無事ならまたいつでも挑戦できるのですから、無理せず安全に登山を楽しみましょう!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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