こんにちはkurosaikiです。いよいよ夏本番ということで山に行かれる方も増えていきそうですので、今日は熱中症対策の本丸である水筒の選び方について解説したいと思います!
「山に行くのに、必要な水筒って何?」
「どんな種類があって、どう使い分けるの?」
という疑問にお答えします。

便利な水筒がたくさんあるから、迷っちゃうね!
水筒を選ぶの必要?
あまり登山経験のない方を山に連れていくと、ペットボトルをそのまま持ってこられる方も結構いらっしゃいます。
確かに荷物が少ないうちはペットボトルでもいいと思います。
登山用の水筒にはかさばらない袋タイプや、計量ができるもの、保温性がとても高いものなど機能性があるものばかりです。山を続けて行くようでしたら、登山用の水筒を買った方が便利ですよ!
登山中の水分補給大事!
登山はそもそも熱中症になりやすいスポーツです。
見た目以上に体内の水分が体から出て行くので、体内の水分が不足して体温調節できずに、熱中症になるのです。
登山中に必要な水分は以下のように計算できるとされています。
出典)鹿屋体育大学山本正嘉教授「登山の運動整理とトレーニング」より
例)体重65kgの人が5時間歩いた時の脱水量は1,625ml
山本教授はこの脱水量の最低でも7、8割は水分補給すべきだと話しています。上の例の場合ですと1.5ℓから2ℓは持って行くべきでしょう。


水だけでなく塩分の補給も必要だよ!
めまい、ふらつき、こむら返りが出たら熱中症を疑う
熱中症になりかけているときは、ふらついたり足のけいれんが起きたりと、疲労や体力不足による症状と間違われやすいのが危険なところです。
山中での歩行に遅れが出て座れ込むような人がいたら、それは熱中症の可能性が高いので、近くにいる人が早めに処置をしてあげてください。
厚生労働省が「熱中症診療ガイドライン」であげた重症度別の症状を表したのが以下の図です。

Ⅰ度ででたような症状が出てくる前に水分補給をすることが登山では必要です。
私は登山中は暑い時で30分に1回、通常でも1時間に1回は休憩を取り、100ml〜200mlずつ水分補給するようにしています。熱中症は放っておくと命を失うことにもなりかねないので、予防ともしなった時の処置方法は心がけておきましょう。

熱中症の症状は疲れた時の症状に似てるから、見過ごされてしまうことも多いんだ!
非常用の水もあるとよりOK
飲用の水以外に300ml〜500ml程度非常用の水もペットボトルで持っていくと、より良いです。
穴を開けたふたも持っていって、足を擦りむいた時などに蓋を付け替えて水をかければ、ケガ部分を洗浄することもできます。また万が一の時の水不足にも対応できます。
どんな水筒を選ぶ?
大抵の方が必要な水の量を考えると、1.5ℓ〜2ℓ程度持って行くことが標準的な水分量だと言えます。それくらいの量を持って行く水筒を選ぶとして、タイプ別に紹介していきます。
ここ最近では最もポピュラーな袋タイプ
数十年前にはポリタン型の水筒が一般的でしたが、今ではプラティパスに代表されるような袋タイプの水筒がメジャーです。以下のような特徴があります。
袋タイプのメリット
・軽い
・空の時はコンパクトになる
・丈夫で容量がある
・キャップを変えればハイドレーションにもなる
私ももうこの7、8年くらいはずっと同じものを使い続けています。意外と長持ちするのもありがたいところです。
山で調理する際には重宝するプラスチックボトルタイプ
ここ最近よく見かけるようになったプラスチックボトルタイプも人気です。見た目が可愛い上に軽くて丈夫な点が好まれる要素かと思います。
プラスチックボトルタイプのメリット
・見た目が良い
・簡単に計量できて、調理時には重宝
・軽くて、丈夫
・穴が空いて水が漏れる心配もない
自分も持っていますが、もっぱら家での調理の時に水の計量に使っています笑。山で調理するときには水を計量するのに使えそうですね。
雪山では必需品!保温性の高いボトル
山でお湯を用意する方法は、山で水を沸かすか、このボトルで持っていくかなど、限られます。
その中で保温ボトルがあれば、お湯を沸かさなくてもすぐにあったかい飲み物が飲めるので、寒い時などは特に重宝されます。
保温性ボトルのメリット
・保温性があり、いつでもすぐにお湯が使える
・口の大きいボトルであれば、夏場は氷を持っていける
お湯を入れる他にも夏には氷を入れて持って行く人もいます。そう考えると夏にも冬にも使える便利グッズですね!
こまめな水分補給を助けるハイドレーションタイプ
トレイルランキングをされる方など、あまり立ち止まらずに移動しながら水分補給をしたい場合にはハイドレーションタイプがおすすめです。
ハイドレーションタイプのメリット
・ザックを下さずに常時水分補給ができる
・大口径で水を入れやすい
・ホースに繋ぐ部分が下部にあり、飲み残しがない
まとめ
夏山ですと標高の低い山でも(むしろ低い山の方が)熱中症になることは十分にあります。必ず水分は多めに持っていきこまめに補給するようにしましょう。

僕はいつもプラティパス2リットルとペットボトル500mlを予備に持っていているよ!
それでは今日はこの辺で。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ブログランキングに登録しております。クリックしていただけますと励みになります。