こんにちは。kurosaikiです。今日は地図の読み方第1弾として、ピークや尾根筋、谷筋の見方などをお伝えして行こうと思います。地図特に地形図を見てもうねうねと線が書いてあってどこから見たらいいのかわかりにくいですよね。私も最初に見た時は細かく書いてある線に目眩がしてそっと閉じた記憶があります。でも地形図を見るにはコツがあって、ポイントを押さえてみればそんなに難しいものでもありません。
地形図をある程度読むことができるようになれば、地図を見ながら大まかな地形を予想して歩くことができ、それが実際に行ってみた時だいたい当たっていると結構感動してきます。ぜひこの記事を読んでまずは基本的なことから学んでいってください。
※この記事で使用している地形図は全て国土地理院のホームページから引用しています。
地図の読み方の基本1
ピーク(頂上)
私たち登山の第一の目的はどこかしらのピーク(頂上)を目指すことにあると思います。それが醍醐味ですし、私も大概はそうです。目標となるピークをまずは見つけられるようにしましょう。
ピークは周辺の中で独立して高い地点です。ですので、地形図でも丸で囲まれたところは概ねピークだと言っていいでしょう。
こちらの金時山の例でもあるように、山頂付近が丸く囲まれ、三角形が書いてあります。この三角形に点が売ってあるマークは三角点といって、三角測量のために置かれている地点です。つまりこの地点が標高1212.4mの地点でピークということになりますね。
尾根と谷
山は尾根と谷でできていると言っても過言ではありません。そもそも山とは地表から盛り上がった部分ですが、盛り上がった山には凸凹ができます。盛り上がった部分が尾根で、凹んだ部分が谷です。地形図で尾根と谷が見分けられるようになれば、だいぶ地形図が見れるようになったといえます。また、遭難を防ぐ上でも尾根と谷を見分ける力はとても大切です。
次の写真を例にとって説明します。まず次の写真のどこが尾根でどこが谷でしょうか。

写真は赤岳、横岳。ぱくたそから引用。
盛り上がっているところが尾根で、凹んでいるところが谷です。この写真に尾根と谷がわかるように線を入れると次のような図になります。
赤い線が尾根で、青い線が谷です。このように尾根があって、その間に谷が入るようにできていますね。概ね尾根が登山道になることが多いのですが、実際には色々なルートがあるので、これから歩く登山道が尾根や谷をどのように歩くのか確かめて歩くと面白いかもしれませんね。
さてこれが地形図ではどのようになるのでしょうか。実際の地形図で確認してみましょう。
こちらの川に囲まれた部分にある尾根と谷を線で引いてみましょう。尾根はピークである806mから外側に張り出している線です。谷は逆に806mの方に内側に入り込んでいる線が谷となります。これに線を入れてみると、次のようになります。
赤い線が尾根で青い線が谷となります。ここで質問です。この図を見て、何か気づくことはありませんか?尾根や谷は登るにつれてどうなるでしょうか?降るにつれてどうなるでしょうか?
正解というほどではありませんが、「尾根は降るほど分岐する。逆に登るほど1本にまとまる」「谷は降るほど1本にまとまる。逆に登るほど分岐する」ということなんですね。また「谷には沢・川ができやすい」という特徴も見つけられるかもしれません。
先程登山道は尾根が多いという話をしましたが、登る時は尾根がまとまっていくので道に迷うことは少ないのですが、降るときは今確認していただいたように、どんどん分岐していってしまいます。ですので、看板や歩いた後、マークや地図アプリを確認しながら降るようにしないといつの間にか道じゃない尾根に迷い込んでしまうのです。道迷いのほとんどが下りで起きるというのもこうした理由から起きると言われています。
また迷った時は登れば正しい尾根に戻れるということもこのことからわかって頂いたと思います。尾根は登るほど1本にまとまりますので、迷った時は登りましょう!
またぜひ自分でもこれから登る地図がどのような形をしているのか、チェックして登って見てください。
ここまで読んでいただいてありがとうございました!
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