登山は貴重な経験をもたらす一方で、その中には注意が必要な危険も潜んでいます。その中でも、特に熊との遭遇は慎重な行動が求められます。熊は驚異的な身体能力を備えており、その存在は登山者にとって一大注意事項です。この記事では、「熊鈴」に焦点を当て、熊との遭遇に備えるための情報や対策について探っていきます。熊は恐ろしいからこそ、しっかりその行動や対策を学んでおきましょう。
熊は本当に怖い
かわいい印象がある熊ですが、最近ニュースなどでもよく見るように、実は危険な面も持っています。
熊は基本的には臆病ですが、いざ相手を獲物として見るようになると、とてつもない怪力で人間など簡単に大怪我を負わせることができます。その力は鉄筋をへし折り、噛む力は鉄板を噛み砕くとも言われています。過去では死者が7名もでた事件、「三毛別(さんけべつ)ヒグマ事件」ということもありました。
最近では観光地で人馴れしていたり、冬眠前の食糧難で人前に現れることもあるようです。しかし、小熊がいたりお腹を空かせている熊は大変凶暴になっており、安易に近づくのは危険です。
以前上高地で登山口付近に小熊が現れて観光客が群がっている場面を見ましたが、近くに母熊がいる場合は大変危険な状態と言えます。ましてや食べ物を与えるなどは絶対にしてはいけません。
熊鈴の役割とは?
臆病な熊に自分の居場所をしらせ、あらかじめ熊に避けてもらうのが熊鈴というアイテムの役割です。ほとんどの場合それで熊の方から避けてくれるものですが、そううまくいかない場合もあります。
お互いに気づかずにうっかり出会ってしまったということも、これまでの事故で発生しています。そうしたイレギュラーな場面以外では熊鈴は大変有効なアイテムといえます。
ちなみに大きな音がでて熊に存在を知らせるのであれば、ラジオや大きい声などでも同様の効果が得られます。
ワークマンでも、ダイソーでも熊鈴は買える
熊鈴は大変有効ですが、実際に買うとなると幅が広いアイテムでもあります。良いものであれば登山用品店やAmazonでも購入できますが、ワークマンやダイソーでも熊鈴は購入することができます。
ワークマン
まずワークマンですが、2021年ごろまでのツイートではワークマン製のものが出ていたのですが、最近ではあまり確認ができなくなりました。オンラインショップでは確認できなかったので、ワークマンとしては製造していないかもしれません。しかし、別メーカーのものを売っていたという情報はありました。2023年8月9日の情報
ワークマンすごい❗️
— 柴田直美 (@n_shibata_xjr) August 9, 2023
熊鈴まで売ってた🛎️
ホイッスル付き🎶
売ってて助かりました🙏#家に忘れた pic.twitter.com/Ltiw1cL321
998円ということで比較的お安く購入できるようです。
ダイソー
次にダイソーですが、こちらは簡単に所在が確認できました。ネットストアで購入可能で、しかも110円です。
店舗にいっても並んでいるかもしれませんが、ダイソーは行くと余計なものを買ってしまいがちなので、ネットストアの利用が一番いいのかもしれません。
ちなみに100円の熊鈴は消音機能はありませんが、工夫次第で音を出なくさせることは簡単にできます。
アマゾンでのおすすめ熊鈴
Amazonでも熊鈴は購入できます。このブログではいつものようにサクラチェッカーで評価が偽装されていないものを紹介しています。その中で特に人気があり、効果が高そうなものをご紹介します。
ZAFIELD熊鈴 消音機能付き
真鍮鋳物なので高音帯の音色が遠くまで響きます。何よりフォルムが綺麗でちょっとしたおしゃれアイテムとしてザックにつけることができそうです。またワンタッチで簡単に消音できる「消音機能 」が付いています。ホイッスルもついているのでおすすめです。
【日本製】マイルート(mai route) 心地いい音色の熊鈴
熊鈴というと甲高い音でうるさく感じる…という方にはこちら。カウベルのような中低音の優しい音色。しかし70dBとはっきり聞こえる音の大きさです。ワンタッチで皮部分にくっつけるだけで消音でき、激しい動きでも鈴の音色が落ちないので安心です。
それでも熊に出会ってしまったら、穏やかに逃げる
熊鈴をつけていても、お互いに気づかずに出会ってしまうことは稀にあります。そんな時は慌てずに穏やかに対応することが基本的な行動となります。素早く逃げたり、大きい声を出したりするとかえってクマも興奮してしまい、襲いかかってきます。
詳しい対応は知床財団の記事が非常にわかりやすく解説されているので、こちらを参考にしてください。https://www.shiretoko.or.jp/higumanokoto/bear/bear2/
熊撃退スプレーを使用する
最終的には熊撃退スプレーが活躍することになるでしょう。北アルプスにいった際も、横尾〜涸沢間で熊が出没し、熊撃退スプレーで撃退したという話を聞きました。距離が明けられずに近くまで来てしまったら、使うしかありません。
POLICE MAGNUM 熊撃退スプレー
こちらはAmazonで最もポピュラーな熊撃退スプレーです。唐辛子成分が入っていて、顔付近に噴射するとクマの動きを止めることができます。使用後に速やかにその場を退避することで熊を避けることができます。
ただ、それでも5mまでしか届かないので、携帯して山に入る前に誰もいないところで試し打ちしておいた方が良さそうです。いざというときに離れたところで無駄撃ちしてしまいそうです。さらに噴射回数は5回まで。様々な記事を読むと実際に思っていたよりも短く感じるのだとか。これがあるから絶対安心とは思わず、極力離れて会わないようにするのが一番の対応となりそうです。
まとめ
今回は最近増えてきた熊被害を受けて、熊鈴の記事を作成しました。
今回のポイントは以下の通りです。
・熊鈴は熊と出会わないようにするのが目的
・ワークマン、ダイソー、Amazonなどでも気軽に購入できる
・熊と至近距離で会ったら冷静に、静かに対応する
・最終的には熊撃退スプレーを使用する
また、熊は狙った獲物については非常に粘着質に追いかけてくる。というのもありますので、一度奪われた荷物があっても決して奪い返しにいかず、そのまま逃げましょう。熊は本気で移動すれば時速60kmで移動が可能です。まず人間では本気の熊から逃げられません。
ということで必要な対策をしっかり頭に入れて、安心して山に入りたいですね!