登山用のグローブとはあまり目立たない存在です。しかし、意外と足以外にも手を使う機会はあります。岩場を手を使ってよじ登ることもあれば、枝を手で押しのけながら進むこともあったり、ストック(トレッキングポール)を使って登るときにも手を使います。
このように意外と使用場面の多いグローブですが、いざ買ってみると軍手以外にどんなものがいいのか検討もつきにくいのではないでしょうか。この記事ではコスパが良いことで定評のあるワークマンのおすすめグローブをご紹介しつつ、Amazonや楽天で購入できるグローブもご紹介していきます!
秋冬もののグローブの記事が読みたい方は目次から記事部分に飛んでください。
2024/10/20更新 2024年秋冬の情報に更新しました!
大事な部分だからしっかり守りたい!
ワークマンをすすめる理由
まずはグローブの説明に入る前になぜワークマンの商品に注目しているのか、について解説したいと思います。
ワークマンの人気は安くて高品質だから
ワークマンは「安全で快適な作業環境の創造」「安く売って儲かる仕組みを作る」をモットーにしている企業です。
長年の作業服で培ってきたノウハウがアウトドア製品にも生かされており、ここ最近では登山でも使用している人が増え続けています。
例えば登山靴やシャツが…この値段で
例えば低山やハイキングに向いている登山靴のアーバンハイクは1,900円、登山に適したメリノウールの靴下が2足で980円などで販売されています。
本格的なものを専門の登山用品店で購入すると倍以上のお値段はするでしょう。
過去にもたくさんワークマン記事を書いています!
登山でグローブ(手袋)は必要
初めにも書きましたが、グローブはどんな場面で活躍するのでしょうか?グローブを登山でつける必要性についてここではご説明します。
岩などで手が切れる可能性がある(手の保護)
素手だけで登山に赴くのは大変危険です。登山道には岩登りする場所もあったり、梯子の箇所もあったりして手を切ることもあるからというのが手袋が必要な理由の一つです。
もし怪我をして、山中で手が使えないと不便な上に、もしもの時に何かに捕まることができず大変危険です。
手が使えないと体のバランスも取りにくくなります!
手汗でストックが滑ることもある(グリップ力)
当然登山中には手のひらから汗をかきます。中には多汗症など多めに汗をかく人もいます。
汗をかいた状態で手すりを持ったり、ストックを持つと滑ってしまうこともあります。そのため手のグリップ力を助けるために手袋が必要です。
寒い時に保温のために必要(保温性)
足や手の指先は最も冷えやすい部位です。雪山などの山中では氷点下になることもざらですので、冷やしすぎないように保温しないといけません。
凍傷などになってしまうと指を欠損してしまうこともあるので雪山では必需品となっています。そもそも何もつけていないと寒すぎて靴紐さえ結べなくなります。
登山家の中には指を失った方もいます…
登山グローブの種類
今回調べてみるとグローブは色々な名称で呼ばれていることに気づきました。そこでグローブの明確な区別は難しいですが、Amazonで販売されている手袋のキーワードを元に以下のように分類してみました。
フィンガーレスグローブ(指ぬき、指切りとも)
指先部分がカットされているグローブです。主に暑い時期に使用します。手が蒸れず、スマホなどの操作もできることが利点です。手のひら部分でグリップ力を確保しつつ、通気性をよくしているところがポイントです。
指先は保護されませんので、露出した部分の怪我には注意したほうが良いでしょう。
防寒グローブ(オーバーグローブ)
裏起毛などがあり、主に寒さから手を守るタイプのグローブです。こちらを利用するのは主に冬山、雪山など極めて寒い環境で登山する際となります。
このままでも暖かいものが多いですが、雪山ではインナーグローブの上に被せて使います。被せて使うことを前提にやや大きめのサイズを使用すると良いでしょう。選ぶ際には保温性だけでなく耐水性も必要です。
防水グローブ(撥水グローブ、レイングローブ)
耐水、透湿性能があり、濡れや蒸れから手を守るグローブです。主に雨天時に使用し、手先が冷えないようにします。その反面蒸れやすいので、その欠点をどれだけ対策できているのかがポイントとなります。
冬場など特に体が冷えやすい場面では防寒グローブがこの役割を兼ねます。
インナーグローブ
手の保温、蒸れから手を守るグローブです。登山中はこれ単体では使用せず、外側に防寒グローブやオーバーグローブをつけて使用します。主に雪山などで使用します。
テントや山小屋にいる際でも雪山の時期は非常に寒いので、常に見つけておくべきグローブとなります。速乾、保温性能のあるメリノウール製のものがおすすめです。
トレッキンググローブ
Amazonではこの名称で販売されているものが多いのであえて一つのジャンルに分類しました。大体3シーズンに使用できるグローブで、吸湿、速乾性能、グリップ力があり、無雪期の登山に使用するグローブです。
中には指先にスマホ操作ができる生地を使用し、スマホ対応しているものもあります。
軍手で大丈夫か
軍手をもし使用するようであれば少なくとも、内側にストッパーがありグリップ力もあるものを最低限使うようにしましょう。
ただ、雨天時や夏の登山では濡れても乾きにくく、手を使いにくくなりますので、できればトレッキング用の速乾性があるグローブを使いたいところです。
シーン別に考える!グローブの種類
春〜秋の3シーズン、無雪期の登山
基本的にトレッキンググローブでOKです。雨天時に備えて防水グローブ、調理に備えて軍手など必要に応じて持って行きましょう。
真夏の登山
夏の暑い時期にはフィンガーレスでもOKです。
高山に登る場合は山頂で寒くなった時に備えて、指先まであるグローブも用意しておきましょう。
冬の登山
冬の無雪登山なら防寒グローブ、冬でも氷点下までいかないような山であれば、トレッキンググローブでも十分です。
雪山登山
雪山(2000m以上)ならインナーグローブ&防寒グローブ(やや大きめ)を持って行きましょう。
登らない時間でもグローブは必要となります。
ワークマングローブ(冬向け)の紹介
ここからは秋冬カタログで紹介された秋冬シーズン向けのグローブを紹介します!
DIATECHS防水防寒グローブベルト付き
2024年冬に向けて一番のオススメグローブはこちらの「DIATECHS防水防寒グローブベルト付き」。DIATECHSは太陽や人体から放射される赤外線を吸収し、熱に変換するワークマンの技術です。そのため保温性は抜群で、その上防水機能もあるので雨天時でも降雪時でもつけていられます。
厳冬期の登山には、以下で紹介するメリノウールグローブと合わせて用意しておきたいですね。
MIXアクリルのびのび手袋ボツ付き
まだ肌寒い程度の時期にはそこまで厚い手袋は持って行かずとも、急な温度の低下に備えておきたいですね。こちらの「MIXアクリルのびのび手袋ボツ付き」は保温機能がありながらボツ付きによって滑り止めもでき、グリップも効きます。
何より128円という低価格なので、寒さに備えて一つ持って行くと良いでしょう。
メリノウールインナーグローブ
こちらはインナーグローブにおすすめです。雪山ではアウターグローブを脱いだ時にもグローブが必要になります。こちらのグローブは吸汗・速乾・調温機能に優れたメリノウールを使用したインナーグローブです。寒い場所でインナーグローブとして使うだけでなく、冬の低山などちょっとした外出でも気軽に使えるグローブです。メリノウール65%使用で499円です。
ワークマン以外のおすすめグローブ紹介(秋冬)
ワークマン以外Amazonや楽天などでも購入できるグローブをご紹介いたします。
フィンガーレスグローブ
手のひらの滑り止めでグリップ力があり、クッションがあるおかげでストックからの衝撃も吸収してくれます。
防寒グローブ
裏起毛で保温性があり、伸縮性、防水性にも優れたグローブです。人差し指の部分がタッチパネル対応となっていて、スマホも操作できます。
インナーグローブ
防臭、抗菌、通気性、保温性に優れたメリノウール製のインナーグローブです。雪山など厳冬期の登山に適しています。
トレッキンググローブ
登山用品で定番のノースフェイスのグローブです。
主に3シーズン用でメッシュ生地の比較的シンプルなトレッキンググローブです。
ユニセックスで手に馴染みやすく、スマホ操作もできます。
ワークマングローブ(夏向け)の紹介
作業服の一番手メーカーだから手袋の種類はとても多いです。なので準備なしに実際に店舗へ行ってもあまりに多くの手袋が並んでいるのでびっくりしてしまいます。実際ワークマンは作業服系のものが多いので軍手、グローブ類が非常に多い!どれ?どれを買えばいいの?とならないように、ここで登山に向いていそうなグローブを紹介します。
冷感ランニンググリップグローブ
冷感ランニンググローブの2024年版です。指出しタイプなので暑い季節でも通気性があり、スマホなども操作できます。登山用のものを持っていないようであればこれ一つあれば3シーズンは大丈夫そうですね。
ただ、限定生産のため、一度入荷された分しか入りません。もしあったらラッキーですね。
匠PLUS タッチパネル天然ゴム背抜き手袋
指出しタイプでないグローブで、ゴツゴツしていないものとなると「匠PLUS タッチパネル天然ゴム背抜き手袋」です。こちらはアウトドア向けとして作られたものではないですが、グリップ力がありそうそう滑ることはありません。さらにタッチパネル対応なので、スマホ操作も細かい操作は無理ですができます。
こちらの手袋は1双250円なので試してみて、やっぱり無理となってもそれほど損にはなりません。ちなみに私はこれで十分だと思っています。
軍手
軍手はそれほどグリップ力があるわけではないので、歩行中にはおすすめできませんが、調理をしている際にはあったほうが良いと思います。ストーブやクッカーを触る際に素手で触るのではなく、軍手をはめて触るようにしましょう。私も結構不精して何もつけずに調理してしまっているのですが、やはり火傷してしまうことが多いです。
軍手を買うなら199円で10双購入できるワークマンで一緒に購入すると良いと思います!
楽天、Amazonで購入できる登山用グローブをご紹介!(夏用)
こちらでは楽天やAmazonで購入できるような登山用グローブをご紹介していきます。今回は信頼できるブランドのものから比較的入手しやすい価格のものを集めました。価格は2024/03/21現在のものとなりますのでご注意ください。
プロモンテ(PuroMonte) 登山用 UVケア トレッキンググローブ
プロモンテは日本の登山用品メーカーで、特に軽量化された高品質なギアで知られているブランドです。こちらのグローブはスマホも操作でき、雨でも滑りにくいと評判が良いようです。フィット感もいいようですが、男性にはややサイズが小さめとのことなので、少し大きめのサイズを購入すると良いでしょう。1,611円〜
[ミレー] 登山用グローブ トレック II グローブ QD Trek Glove メンズ
こちらのミレーのグローブは高い速乾性と操作性を備えた夏むけのトレッキンググローブです。購入した人のクチコミを見てもスマホの操作が他メーカーのものよりも苦もなくできる、適度な汗抜けでポールや岩を滑ることがないほどグリップ力があると評判が良いようです。3,924円〜
Black Diamond(ブラックダイヤモンド) メンズ クラッグハーフフィンガーグローブ
指出しタイプのグローブは夏でも非常に通気性が良く、スマホなども操作しやすいのがポイントです。汗をかきやすい方はこちらの方が使いやすいのではないでしょうか。こちらはロッククライミングにも使用できる仕様となっておりますので、非常に頑丈でグリップ力も強いと評判です。2,640円〜
秋冬用のグローブも紹介します!
ワークマングローブ(その他)の紹介
登山用以外にもいくつか気になるグローブがあったのでご紹介します。
フィールドグローブ
こちらはキャンプ用品となりますが、焚き火用のグローブも399円で買うことができます。
軍手よりも安全性が高いので、キャンプ好きな方は欲しい1枚ですね。
クッショングローブ
通気性がよく、グリップ性の良いグローブで主にサイクリングやツーリングで好評があるようですが、春秋の登山にも十分活かせそうなグローブです。これで580円です。
追記:実は自分はワークマンの匠シリーズの手袋をよく使っています。
1セット99円で安い割に丈夫なので、夏の間は指の部分を自分でカットして使っています。
通気性もほどほどによくグリップ力はとてもあり、使い捨てもできる。そんな理由で使っています。
さらに安く揃えたい方は軍手より遥かにこっちの方がいいですので、試してみてください。
まとめ
この記事ではグローブの種類やシーン別のグローブの紹介、ワークマンのおすすめグローブをご紹介しました。登山ではグローブを忘れることも時々ありますが、いざ岩登りなどで手が負傷すると下山が難しくなることもあります。
体を守って楽しく登山しましょう!
また登山に行く際にはグローブだけではなく、服装全体をしっかり準備することがとても大切です。服装自体で登山が苦痛にも快適にもなり得ます。
以下の記事で夏の服装全体にも触れていますので、こちらもぜひご覧ください。
また、登山初心者の方は最初は登山用品をレンタルすることがおすすめです。こちらの記事もぜひ参考にしてください。
この記事を生かして楽しい登山をしていただけたら幸いです!